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まのめのロイン
第13章 あとがきんぐ 連載第3回

 ディティール以外にも、こういうネタって仕込んでおくとけっこう重宝するんですよね。

 私外国で暮らしてたので実体験からの想いなんですけど、たとえば。
 初対面同士、お互い自分から見たら相手は外国人なんて状況。緊張して何話していいやらわかんない。タブーだってあるかもしれない。

 そういうとき私はまず「いつになったら自動車って空をビュンビュン飛ぶようになるんだろうね」とか「宇宙人っているのかな」とか、そんな話をすることにしています。

 そうするとけっこうすぐに打ち解けたりする。

 だから婦女子とかショタってその国の言葉でなんて言うのかな、とか知っておくとヤオイ話に花が咲いたりなんかして楽しいひと時が過ごせるかもしれない。低い声で。

 ちなみにどの国でもけっこう食いつきいいですね、BLネタは。若い女の子限定ですけど。ダメならナルトかワンピースとかブリーチとかの話しとけばいい。会社の10代~20代の同僚はそんな感じでした。

 などと脱線ばかりしているとそろそろ「この作品、小説じゃなくてエッセイじゃないですか、割合的に」とか言われそう。

「いいじゃないですか、小説とエッセイ両方読めてお得!」とでもゆーとけば、勢いで馬鹿な営業なら騙せそうだけれども、賢い奴相手だと「じゃあ二冊に分けましょう。そのほうが数字出せます」なんて、言質とられた形で仕事増やされちゃう。

 まったく。

 この世には「デキる営業」ほど手強い相手はいませんね……(何かを思い出す感じで)

 味方にすると頼もしいのなんのなんですけどね!
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