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まのめのロイン
第21章 あとがきんぐ 連載第11回

 で、ここからちょっとうろ憶えで申し訳ないのですが、そんな刺激的な興奮さめやらぬまま一気に読んで最後の最後のあとがきか解説だかで、「実はこの作者の実の息子ってのはまだ学生で……」なんてことが紹介されていて「やられた!」と。


 お前のこの本自体がフィクションやんけ!
 白昼夢やんけ!


 と。

 それでもういっぺんに全てを許せる気になりましたね。

「自分が当然だと疑いもしていないような物や事柄の価値を真っ向から否定されると強烈に印象に残る」

 こんな事を学ばせていただいた気がします。

 そんな訳で、本作でも「本」や「言葉」というものを徹底的に貶めた発言を散りばめてやろうと。

 ロインとノベルについてはそんな想いをキャラクターに反映させています。

 もともと企画の性質上、真面目にやるよりは不真面目なスタンスをとった方がやりやすいし、他の作品の執筆ではなかなか試せないだろうし。

 そんなわけでノビノビとやらせていただいた作品でもあります。
 多分、今までで一番好き勝手に書いてます。

 おかげで実験色が強くなりすぎた感もありますが。

 ……このあとがきんぐにしてもそうですよね(笑

 そうそうやらしてはもらえないことだと思います。
 やれるうちにやっときましょう。こういうのは。

 でも将来本当にそういう作品とか出てくるかもしれないですけどね。
 もしかしたら私が知らないだけで既にあるかもしれないし。

「冴え渡るあとがきの筆致!」とか、褒めてんの貶してんのか、いやお前コレ作者に喧嘩売ってるよね? みたいな本の帯とか煽り文句、見てみたい気もします。

 こう、ちょっとナナメに大きい書体で入ってるといいてすよね。本屋で見かけたら二度見確実。
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