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彼色に染まってく…
第4章 佑貴の過去

佑貴回想中

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『佑貴っ!

見て~マンボウだよ!


おっきいねっ』




子どもみたいに
はしゃぐ麻由莉に



思わず
笑みがこぼれる。



『佑貴は

麻由莉ちゃんには

ほんと優しいのね。


私と2人だと

ほとんど口も聞いて
くれないのに…』



『思春期の男ってのは

みんなそんなもんさ』


なんて

親の会話が聞こえる。




親父の言うとおり。

多分
どこの息子も同じだ…


反抗期ってやつ?


ちょっとしたことで

訳もなくイラついたり


周りのもの全てが

どうしようもなく
鬱陶しく思えたり…



でも




確かに



麻由莉にだけは

優しくできた。





天真爛漫で純真無垢な


天使のような麻由莉を



いつまでも
大切にしたい。



麻由莉を傷つける
あらゆるものから…

麻由莉を泣かせる
全てのものから…



永遠に麻由莉を
守ってやりたい。


そして
麻由莉の笑顔をずっと
近くで見ていたい…




心からそう思う。







その一方で





穢れなき麻由莉の


心と体を汚し



とことん虐めて…

声が嗄れるまで
鳴かせて…



お前を
被虐と快楽の渦に
閉じ込めておきたい…




乱れた身体を
とろけさせながら

淫らに震え
羞恥に喘ぐ


そんなお前を

永遠に

俺という鎖で

つなぎとめておきたい



そんな事を
考えてしまう俺は…



やっぱ…


どっか
おかしいんだろうな…




無邪気に笑う
麻由莉を見ながら…



俺は


俺自身との



葛藤の中にいた


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