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第23章 卵のひび

それから、俺は、朝になると穂香へ、「おはよう」ﾒｰﾙを送ってから、いつも通りに愁を幼稚園に送ったり、仕事しながら病院へ行ったりしていた。

そんな、ある日…。

「んー？37.5℃かぁ。」
（愁）「ほえっ？」

ｽﾞﾙｯ…ﾁｰﾝｯ…

愁が、珍しく風邪をひいた。

「なぁ、愁？ﾊﾟﾊﾟ、今日のお仕事、どーしても休めないんだよ。」

ｺｸﾝｯ…

「お隣さんちは、昨日から留守だし。」
（愁）「隼人くんの、ばーば死んだのよ。」
「ﾊﾟﾊﾟが、帰ってくるまで、大人しくしてられるか？」

ｺｸﾝｯ…

（愁）「俺、大人だから。」

¨まだ、言ってるし。¨