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冷たい夜の公園
第1章 [01:急展開]

バレエのレッスンが終わり、まだ少し熱い体。
冬を迎えようとするこの時期の冷たい夜風が心地好い。
近くの公園に着くと、彼はもうそこにいた。
「うっす」
「ごめん、待った?」
「いや」
ネックウォーマーに顔をうずめている姿に見入ってしまう。
やっぱり、少しは緊張してるのかな…。
「じゃあ、する?」
「えっ?」
「だからキス、するんでしょ?」
「う、うん…」
彼に近寄ると、いい匂いがふわっとした。
その匂いが、余計に私の感情を高ぶらせる。
「私から…だよね?」
「うん。なんか緊張する」
「目、隠していい?」
「いいよ」
彼の目に手を当て、コクンと唾を飲み込む。
「いくよ?」
「うん…」
私たちは静かに、
お互いの唇を重ね合った。

