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深海のパンツァー
第6章 *5*
「ふむ……双方には最終弁論の準備に入ってもらいたい。閉廷する」

審問長は木槌を鳴らした。


「軍と市井はレオンハルトを殺し、第二のリヴァイアサンを造る気でいるようだが無理だな!」

ゲイツは審問長に怒鳴った。

「根拠のない遠吠えだ!」

ザウートもゲイツに怒鳴る。
そしてゲイツとレオンハルトの席に駆け寄った。

「我が連邦艦隊を壊滅させた天津帝国海軍の士官を証人として召喚したら、(上層部も)理解できるだろうがな。はっはっはっ」

そう言ってザウートは踵を返した。
典型的なエリート士官であるザウート、審問長になる日も近い彼は背を向けたままレオンハルトに続けた。

「レオンハルト……軍法会議とは処分するための口実だ。有罪か無罪かではない。確定した有罪の上で罪状を決めるものだ。
君が英雄だということは……兵士が一番よく知ってる……素直に刑に処してくれれば、君の家族は永遠に連邦軍の庇護のもと繁栄することを約束するぞ」

そして前に歩き出した。




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