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深海のパンツァー
第12章 10-相見えるリヴァイアサンとジャスティス改
**リヴァイアサン**


―-!?
なにかいる?

ゲイツは深い藍色の闇の中に何かを見つける。
双眼鏡を向ける。

―-ハーピー!?
こんなところまで飛んできたのか?

ゲイツはこの数秒間に様々な考えが交錯する。

―-このまま静かにやり過ごすか?
発見され、投下された爆弾で潜行が遅れたらどうする?

―-機銃で落とすか?
他に飛んでいるモンスターに射撃音から位置を悟られてしまう?

―-ハーピー発見を報告し……ハッチを閉め、潜行を促すか?
これが……死……?

前触れもなく、目の前に迫った―-“死”


機銃に備えられた伝通管を取る。

「敵影……これより、パールバレット戦を行う」

静かに艦内に伝えた。
そして艦橋のハッチを閉める。
外からは簡易に閉められ、開けるに固い。

「こんな戦い……この世界から消えてくれ」

そう自然に口からでた言葉。
そして機銃のスコープをハーピーに向ける。

ガタガタ震える手で標準が鈍る。
だが、パールバレットは時間稼ぎの弾幕。
狙撃するものではない。

ゲイツは敵に向け、トリガーを引いた。


―-ガガガガガガガーーーッ
その弾幕は散りばめられたパールのように輝いた。




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