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深海のパンツァー
第12章 10-相見えるリヴァイアサンとジャスティス改
**リヴァイアサン**

司令室に響いたゲイツの報告に乗員たちは凍りついた。

「コンディションデュエルッ!!」

レオンハルトは大声で叫んだ。
伝通管もその声を拾い、艦内は戦闘体制に。

しかし、レオンハルトは次の命令が出せない。

―-急速潜行ッ

言葉にすれば確実にゲイツが死ぬのだ。

「艦長!」

グーン航海長が怒鳴る。

「全滅させる気かぁ!!急速--------」

いらだつ航海長、そして乗員たちの表情も想像を絶するほど張りつめている。


「潜るな!」

レオンハルトは司令室を見渡した。
その形相は普段温厚なレオンハルトではない。
軍の高級幹部、訓練校の教官をも沈ませるような―-

レオンハルトは伝通管をとる。

「ゲイツ! ハッチの位置にいろ! 今、開けに行く!!」

そう言うと、走り出し、ラッタルを登り始めた。
外側からではハッチはそうそう開かない様になっている。

「コンディションはデュエルだぞッ!!」

グーンはレオンハルトを追いかけ足に手を伸ばすが、彼は瞬く間に登っていく。

海面は戦闘中だ。
ハーピーは爆弾を持っている。
そんなことはロージア艦隊が天津に敗れたことで教えてくれている。

「死ぬな!待ってろ!」


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