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深海のパンツァー
第12章 10-相見えるリヴァイアサンとジャスティス改
―-死ぬ!?
ゲイツは両手で失った足を挟むようにつかみ絞める。
無駄な止血。

「ゲイツ!」

その時、目の前にレオンハルトが現れた。

―-夢?
だが、レオンハルトに抱きかかえられると急いで開けたままのハッチに引きずられた。

レオンハルトによってゲイツはラッタルから艦内に突き落とされる。
床に叩きつけられれば、このケガとあいまって死ぬかもしれない。

その衝撃は司令室にいた乗員たちによって緩和された。
下で落ちてくるのを待っていたのだ。

「レオンッ!!」

ゲイツは叫ぶ。

「大丈夫だ」

レオンハルトはハッチを閉める。
そして素早くラッタルを降りてくる。

医者も医務室もリヴァイアサンにはない。
ゲイツは無造作にうっ血するほど包帯を巻かれた。


「急速潜行!!」

グーンが命じた。

「ならびに状況報告!」

レオンハルトがズレた兜を直しながら見わたす。

「本艦の艦橋、甲板の損傷は軽微、心配するな!」

―-父上!力を貸してくれ!

そして―伝通管をとる。

「機関長!」

『問題ない!だが……酸素濃度は100%とは言いがたいな』

―-敵が空を飛ぶ以上、浮上はできない!

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