パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第14章 幼馴染み

「シュウちゃ…」


あ━━━━━━━━━…っ




私の方を見るシュウちゃんの目。

その瞳が何かを物語っている。

私の心臓が高鳴り、嫌な考えが脳裏を過る。

シュウちゃんの瞳は妙に険しかった。



まさか、シュウちゃん…。



ドクドクと脈打つ鼓動。

まさか…、だよね？


「シュウちゃん…」

「何も言わなくていいっ！あいつに脅されてるんだろ？だから何も言えなかったんだろっ!?」




やっぱり…。

やっぱりシュウちゃん、気づいたんだ。

私と椎葉さんの関係を…っ。


「あ…っ」

私の醜態がバレて情けないはずなのに、まるで全身の血の気が引いたみたいに身体中がさむい。

心まで凍ってしまいそうなほどに。


「な、何の事…？訳わかんないよ…」


それでも、この期に及んで必死に惚けようと思った。

椎葉さんとのあんな事、本当は最後まで隠し通したかった。

シュウちゃんにはバレたくなかった。

こんな嘘、すぐに見破られるってわかってるのに…っ。



「お前は好き好んであんな事する女じゃねぇだろ！」

「………っ！」


シュウちゃんから目を反らし震える声で話す私の態度は怪しいことこの上ない。

すぐに嘘だとバレてしまった。



そして、私は気づいてはいけない言葉の意味をハッと理解してしまう。


「あ、"あんな事"…って、何よ…？」



シュウちゃんの口から出た"あんな事"と言う言葉。

私はてっきり、私がいないダイニングで椎葉さんから私との関係を口頭でバラされたと思っていたけど…



まさか…

まさか…っ。




全身の血の気が引き切り、今度は生きた心地がしなくなった。




だって、それは

それだけは…

絶対に回避しなきゃならない自体だったのに…。