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Dolls…
第17章 悪魔のささやき
「…すいません。私、安藤さんを…」


椎葉さんの事を探ろうとして招き入れた私の下心。

安藤さんには全てバレていた。

そんな狡い理由で招き入れた事をまず謝った。

この辛さは、私の下心への罰だ。


「いいよ、そんなこと…」

私の下心に気付きながらも私を追いかけてくれたんだ。


それに安藤さんは、私と椎葉さんの関係も何と無く気づいてるだろう。

今朝、部屋に案内する時に感じた安藤さんの目付きは私を監察した目。

私と椎葉さんの間柄も全て見抜いたしまったんだろう。


「椎葉さんは…?」

「さぁ。椿ちゃんの部屋の前で別れたから後は知らない…」

「そう、ですか…」


所詮私はただの人形のモデル。

追いかけて来るはずもない、か。



下心を持ったからバチが当たった。

コソコソと裏で嗅ぎ回ったから、バチが当たったんだ。

だったら━━━━



「奈々さんって、安藤さんの恋人だったんですか…?」

「え…?」


私の質問に安藤さんは戸惑ったような表情を浮かべた。



私の下心は当にバレてるんだ。

バレてるならもうコソコソはせず堂々と訊ねる事にした。

今朝と比べると、知りたい疑問の数は格段に増えてるけど。


「もうコソコソしません。堂々と聞きます。私は…、椎葉さんの事が知りたいんです」





あんな酷いことを言われたのに、本当にどうしようもないバカだ。

放って置けばいいのに、私はまだ椎葉さんの事を気にしてる。



「どうなんですか…?」

「えっ、と…」

「構いません。教えて下さい…」




本当は、椎葉さんが奈々さんを略奪したかどうかなんて問題じゃなかった。

そんな過去の恋愛なんて、今の私には何の興味も湧かない。






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