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Dolls…
第24章 秘密の人形
「行ってらっしゃいぐらい行って欲しいもんだね」

そう言い残して安藤さんは部屋から出て行った。


誰があんな人を見送るもんか。


そして、しばらくすると玄関のドアが開閉する音も聞こえて来た。

安藤さんが出て行ったのだ。







━━━━━バタンッ






1人で取り残された部屋。

防弾ガラスが嵌め込まれた窓を見ると、柵に仕切られてはいるが真っ青な空が見えた。

真っ青な空を見てるはずなのに、私の心はどんよりと雲がかかったみたいにスッキリしない。


ジャラッと重々しい音を立てる私の足。

足枷と鎖が巻き付いた足を引きずりながら私はベッドによじ登り体をベッドに沈めた。




……何でこう…、1人になると椎葉さんの事ばかり考えてしまうんだろう。

椎葉さんが安藤さんのマンションを訪ねて来てから4日経った。

あれから椎葉さんの声を聞いていない。

椎葉さんは私が安藤さんのマンションにいるなんて知らないから無理もない。

それに、電話をかけるとしたら安藤さんの携帯に直接かけてるだろうし。

もう私には椎葉さんの声を聴く術はないし、安藤さんがあんな忠告をしたからか椎葉さんが再びマンションを訪れる事もない。




椎葉さん、私のアパートを引き払ってなんかいなかったんだ。

私を元のアパートに返すつもりだったって言ってたし…。

まさか、私が安藤さんに監禁されてるなんて思いもしないだろうな。

本当に…、私は監禁されてばかりだ。



だけど、椎葉さんの屋敷にいた時はこんな息苦しくなることはなかった。

っていうか、椎葉さんの屋敷にいたときって…、あれって監禁って言うのかな?

ただ単に可愛がられてただけのような気がする。


そんな記憶しか思い浮かばないんだけど……。





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