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第6章 ～恵ノ本性 彩翔ノ正体～

ハッ!!
…… 「ここ…どこ？」

私は寝ていたようだ
恐らく彩翔の入れたあの紅茶に即効性の睡眠薬でも混入したんだろう
私としたことが…油断しすぎたようだ
オマケに…いやオマケどころじゃない夢も見てしまった…
これが現実になると考えると…

「はぁ…もう最あ…ん？」ｼﾞｬﾗｯ…

目隠しされているのか部屋が真っ暗なのかは分からないが音や私の手の自由さからするにどうやら手錠をつけられているようだ

「彩翔…彼はいったい何が目的なの…？」ｼﾞｬﾗｯ…

「……え 嘘でしょ」

今の音は恐らく手錠の音じゃない
かといって何かが動いたわけでもない
私は軽く脚を開いた
相変わらず真っ暗なのか分からないが手錠のうえに足枷もはめられているようだな

「チッ…」

「おやおや お目覚めしたと思ったら舌打ちですか お嬢様」

「！？」