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ドS執事は親友だった!?~past memory~
第6章 ~恵ノ本性 彩翔ノ正体~
「なら最初の質問」

「何でもどうぞ」

「…貴方は中2の時に転校したんじゃなかったの?」

「高校に入ると同時にまたこの都市に戻ってきたのよ 今は1人暮らしだしね」

「次の質問 なぜ貴方はこの屋敷に勤めてるの?ここには私が住んでいることだって知ってたでしょ?」

「…その答えは後で分かるよ」

「なによ…それ」

「で 質問はそれだけ?」

「…これが…最後の質問よ 貴方は何をしたいの?何が目的でこんなことをしてるの?」

「…4年ぶりの再会…つまり…」クイッ

「…?」

「4年ぶりにまた私が恵を弄るため…」

「え…?」

「ってのもあるけど 恵お嬢様に躾をしなければなりませんからね」

「なっ!!」

「質問は以上みたいね なら私から質問するわ」

「……」

「恵はなんで「あの時」立ち去ったの?というか走って行ったの?」

「何の…ことかしら?」

「とぼけないで」

「…分かったわよ 最後に涙を見せたくなかった…たったそれだけの理由で逃げたのよ」

「なら先生に呼び出されてるってのも嘘だったんだ?」

「それは悪かったと思ってるわよ」

「…ならもう一つ 私が男じゃないって気づいたのはいつ?」

「ついさっき 貴方の正当な答えじゃないって時よ」

「そう…わかったわ」
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