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第12章 転がり込んできた母娘

転勤してから一ヶ月がたち、週の真ん中の水曜日。

仕事から帰ってきた海老原はシャワーも早々に食事も取らずベッドの上でグッタリしていた。

役職は部長代理だが、横浜の事務所には部長がいないから実質、自分が部長でまだ頼りになる部下ができていないから疲れることこの上ない。

これが東京ならまだ同じ事務所に麻由美がいて、その姿を見るだけで癒されるのだろうがそれもないのだ。

それにその麻由美ともメールでやり取りするぐらいで、ずっと会えていない。

静江とも別れてとんと女ッ気のない生活。

悶々としているが余りに疲れすぎてオナニーをする気もしない。