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第11章 ワナビー

どんどん

どんどん

花火がドン。

どんどんどんどん君になる。

もう僕は僕じゃない。
だって、僕は君にワナビー。

僕と君はひとつにワナビー。

そして新しい何かになってびゅっびゅっドン！

おぎゃあおぎゃあ。

新しいハナビー。

新しい名前をもらってワナビーする。

どうして？

僕はそんな名前じゃなかったのに。
どうしてそいつは僕の名前のままなんだ？

でも、名前なんてどうでもいいさ。
君もそいつのことなんかどうでもいいだろ？

そいつは僕じゃない。
君の愛する本当の僕はここにワナビー。

君も実は気づいてる。
だから君は僕にワナビー。

僕のほうを愛し出す。