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タンバリンでできたオーロラ
第13章 星の王妃さま

「パイナップル? そんなもの、頼んだ憶えはないのに……」

 王妃の国にはお中元の習慣がなかったのです。
「今年もいいハムできました」とか、そういうの知らない人だったのです。

 はっきり言って、外人が見るとシュールすぎます、あのCM。
 夏が近づくと何故「背広来てハム持って」ご挨拶に行かなきゃならんのか。物凄く大切な事のように勘違いしてしまうじゃないですか。

 普通の人には(あるいはその習慣がない国の人にとっては)、ハムにしろ、パイナップルにしろ、届くのに何か理由が必要なのです。

 そこで王妃さまは推量しました。

「もしかして、これはわらわがオナニーを見て欲しいと出したダイレクトメールと関係があるのでは?」

「ご名答!」

 パイナップルがいきなり口をきいたので、王妃さまは驚いてしまいました。

「ひゃあああ!」
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