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タンバリンでできたオーロラ
第3章 キリングス・オブ・キングス3 ~凌辱のカードバトル~

《浸蝕育成》、そして《細胞コーティング》。開戦直後から仕掛けておいたコンボで、彼女の血肉は本人が気づけないほどにゆっくりと時間をかけて機械仕掛けの金属物へと転化されていたのだ。

「勝者、敗者というが……もうお前は敗者ですらないぜ。フッ……ク、クク、クククククッ……」

 込み上げる笑いが抑えきれず、直人は一旦言葉を切った。そして、

「……だって、すでに人間ですらないんだからなあ!」

「うわあああああああああああああああああああああああああ!」

 己を浸蝕されてしまった絶望を認識し、祐希が絶叫する。

「じゃあな! これで終わりだ!」

 直人の拳が祐希の腹にブチ込まれる。

 二階から投げ落とされた物が粉々に砕け散るような破壊音。かつて神沢祐希の血肉だったはずの部品がばらばらと飛び散って地面に振り落ちる。

「《破砕の美姫 神沢祐希》……手に入れたぜ」

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