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タンバリンでできたオーロラ
第18章 ダッテリーノ

「あの……」

 店内から声がした。

「はい」

 俺はそう言って店の中へ戻る。
 眩しい昼さがりの明るさに慣れた目に、一瞬店内が暗闇のようだ。

「あの、モイモイの葉……」
「モイモイですか」

 女は手に、先ほど俺が積んでいたダッテリーノをふた缶、そしてアメリカ産黒目豆を一袋持っていた。

「モイモイ・プディング?」

 俺はそう尋ねる。
 モイモイはアフリカの料理だ。デザートの一種で、日本で言うとチマキに似ている。

 ウズラの卵なんかと一緒に蒸し上げて、そのまま皿に乗せてトマトソースをかけて食べても良いが、モイモイの葉に巻いて食べるのが本式だ。

「ええ」
「昨日、ナイジェリアの大使館のご婦人が来てゴッソリ買っていかれましてね」

 それで今は品切れとなっていたのだ。
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