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第24章 強姦戦士ケンジャマン

「そんな事より、ケーサツを呼んで！」

　カナコは叫んだ。
　何かやりそうな不思議な男ではあったが、それが何かはわからない。
　それよりしかるべき手段をとってくれたほうがいい。

　だが、それは逆効果となった。

「呼ばすかよ！」

「邪魔しやがって、叩きのめしてやる！」

「ぶっ殺す！」

　口クぢに喚いてチンピラたちが男へと殺到した。

「きゃあああああああっ！」

　カナコが悲鳴を上げる。
　もうダメだ。

　だが、男は襲い掛かってくる者たちに向かってす……と静かに手をかざしただけだった。

「……ケンジャ・タイム！」

　ひと声、そう叫ぶ。

　すると……殴りかかった三人の身体から一斉に力が抜けた。
　肩を落としてクタッとなる。