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第30章 エロくて新学期！

プロットから初稿までは、貞操観念逆転というジャンルをどう描けばいいのかで悪戦苦闘しました。そもそも和姦ものが初めてだし。

一番難しかったのはオリジナリティの部分で、このジャンルまだ若いジャンルであるため、このジャンルを扱った先駆者の方こそがオリジナルと言ってもいいのではないかと、それらの作品と比較してどうオリジナリティを出せばいいのだろうと悩みました。

また、このジャンルを好む読者はどんな人なのだろうということもアレコレ想像。

１．エロエロ痴女みたいな女の子ががっついて迫ってくるのが好き
２．常識改変の頭がこんがらがりそうな世界観が好き
３．単に新鮮味のある設定が好き

……などなど。

女の子が男のようにがっついいればそれでいいのかとか、やはり恥じらいがあったほうがエロさは増すのでは……とか、でも、恥じらわせすぎると逆転感が薄れるし……。

と、さんざん悩みました。

ですが、タイトルを決める過程で生まれた「童貞女子」というキーワードのおかげで、全てのモヤが取り払われたようにハッキリと作品の方向性が定まり、そこからは一気に楽になりました。

童貞って、ちょっと滑稽なんだよね。
がっつきもするし、恥じらいもあるし。でもエッチがしたくてしたくて……そんなお茶目な「童貞女子」たちの姿が浮かんできて、楽しく書くことができました。

童貞も色々、ならば童貞女子も色々な子がいるんだよなー、と。
色んな童貞を書くことをテーマとすることで、作品としてしっかりとした背骨を持つことができたと思っています。

登場ヒロインは５人と多めな作品となりましたが、ひとりひとり、どの女子も気にいっています。

彼女たちのお茶目なエッチぶりを楽しんでいただけたらなあ、と。

ところで、貞操観念逆転ものは、男性向け作品で流行していますが、女性向けで書くとどんな風になるんでしょうね？　興味がある所です。