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タンバリンでできたオーロラ
第31章 高瀬瑠々菜がひとりエッチをする権利
すっかり冴えてしまった目に薄闇が蒼い。カーテンを透かして部屋に差す月明りのせいだ。
「……」
瑠々菜はそのままじっとベッドに身を横たえ、昼間の出来事を反芻する。
目を閉じれば瞼の裏に甦る圭一の顔。
耳たぶにかかる熱い吐息すらはっきりと思い出せる。
乳房に突き立てられた男性器の硬さ、身体を駆け抜けていく甘い痺れ。唇を割って漏れる切ない声。
「う……」
(初体験――できた……この……私が)
信じられない。