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らぶあど encore!
第5章 glassの鎧
「これで、蜘蛛をやっつけて!」


景子が持っているのは蜘蛛の巣ジェットだった。


亮介はマジマジと、蜘蛛の巣ジェットと必死の形相の景子を見比べた。



「え――つまり、部屋に蜘蛛かなんかが出現して……
俺にやっつけてほしいと?」


景子が何回も頷いた。


「私はあなた方のマネージャー!
あなた方はタレント!
私は馴れ合うつもりはありません!
公私はキッチリ分けさせて頂きます!ふんっ!
……
だとか、確か言ってませんでしたか?」


意地悪をしたくなり、わざと低い声で脅す様にすると、景子は予想外の反応をした。


亮介の言葉に絶句して、目を大きく見開いて何度か瞬きをすると、その目から大粒の涙を溢したのだ。



ああ言えばこう言う、反論を5倍位にして返すタイプの景子だから、てっきり怒り狂うと予想していたのに。
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