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らぶあど encore!
第5章 glassの鎧





部屋に戻ると、三広はベッドから落ちて床で大の字で寝ていた。



「……全く、ここにも子供が居るな」


亮介は三広にタオルケットをかけてやると、ベッドに上がり横になるが、先程までの眠気はどこかへ飛んで行ってしまった様に目が冴える。



景子の涙でぐしゃぐしゃの顔、安心しきった無防備な寝顔、しがみついてきた小さな手を思い出すと、正体不明の痛みに苛まれた。



「……なんか俺、悪いもん食ったっけ?
アイスのせいかな……」



腹の辺りをさするが、どうやらその痛みは胸らしい。


(何故に胸が痛いのか……
ヤバイな。
病院に行った方がいいんだろうか)



ぼんやり考えていたら、ようやく瞼が落ちてくる。



『……洋……平……』


景子の声が聴こえたような気がした。



(……誰の事なんだろう……)




考えに頭を巡らそうとする前に、亮介も眠りに落ちた。
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