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第8章 ライヴ＝人生？③

｢ごめんごめんっ！
なんかさ、ありがちなベタな夫婦の会話みたいで……なんだか嬉しくってさ……ふふ｣




｢だって……ふ、夫婦じゃない｣



｢うん……
改めて、ほなみが俺の奥さんなんだなあって、何だか嬉しい｣



｢……もうっ！誤魔化そうとしてない？｣



祐樹は緩んでいた笑顔を引き締めて、真剣な目をした。
そのシャープな表情にほなみはドキリとする。



｢俺は……ほなみだけだよ……｣



｢……っ……し、信用出来ない！
西くん、モテるのに……｣


そっぽを向くほなみの顎を掴み、啄む様にキスをした。



｢万が一にでも……
俺が浮気したら……
殺してもいいよ？｣



｢……！｣



｢有り得ないけどね？｣



｢や……約束だよ……｣



ほなみは、潤んだ目で見つめながら薬指を出した。


祐樹の長い指が絡み合い、涼やかな声で唱える。