パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第9章 ライヴ＝人生？④

｢え……えっ？｣


戸惑うほなみにスポットライトが当てられて、ほなみは眩しくて目を細めるが、祐樹は輝く笑顔をステージからほなみに向けてマイクで叫んだ。



｢ありがとう、皆！
――ありがとう、ほなみ！
……この世の何よりも、愛してるよ――！｣




｢――！｣




ほなみは真っ赤になり頬を押さえた。

お腹の中で赤ん坊が共鳴する様に動いている。



｢きゃ――っ西くんったらステージから愛を叫ぶ～！｣


カナはライヴ中に起こった二人のドラマに萌えまくり、智也はそんなカナを見ていとおしげに笑った。



会場じゅうの客達が、口々に
｢おめでとう｣
を叫び、囃し立てる様な口笛が鳴り響いた。