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らぶあど encore!
第15章 それぞれの、朝 ②




「の……のののっ」


あぐりは、唖然として野村が差し出す指輪を見つめた。



ゴージャスなエメラルドとダイヤのニ粒のエンゲージに思わずうっとりしそうになるが、あぐりは首を振る。



「ちょ、ちょい待ち!
ど――せこれは夢なんだし!」



野村は、王子の如く優雅に微笑むとあぐりの左手を取り、指輪を薬指に嵌めて行く。



「だ、だから――!
止めてよ――!
夢の中でそれされると、現実でも意識しちゃうじゃないの――!」




結婚して~
あぐり~


♪俺と~同じ苗字に~
なろう~よ~




祐樹が明るい弾むメロディを奏でて歌い、亮介と三広、はまじろう達は壮大な組体操をしながら合唱をしている。



あぐりは頭を抱えた。

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