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らぶあど encore!
第15章 それぞれの、朝 ②



野村の動きは素早かった。

前ボタンを全部外したパジャマを左右に広げ、露になる乳房を両手であぐりが隠すと、その隙に下を足首まで降ろし、太股を掴む。


「やっ……
ズルい……」


あぐりは真っ赤になり怒りながら、脚を動かそうとするが力では到底敵わない。



野村は優しく笑って、あぐりにキスをする。


チュッと小さな音を立て、触れるだけのそれを繰り返す内に、あぐりの腕の力が抜けていく。


野村は狙っていたかの様に、あぐりの細腕を掴み顕れた乳房に吸い付いた。


途端に、自分の下で甘い声を漏らし、身体を悩ましく捩らせる恋人に、野村は時折囁く。



「あぐり……
好きだよ……
さあ……もっと夢中になって……」


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