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第18章 波瀾のdate

｢……今、産まれる訳がないでしょっ？｣


あの時の怒りが突如再燃していたほなみは、つい語気が荒くなる。


祐樹はびっくりした様に目を大きく開いた。



｢な、なに怒ってるの？
俺、何かした？｣



ほなみは、自分でも説明のつかない理不尽な怒りが腹の底から湧いて来るのを止められずにいた。


パンケーキの上の苺をグサリと刺して、低く言う。



｢……した。
色々したよ？｣



｢え……な、何だっけ｣



祐樹は、何故か分からないが、妻が怒っている事は分かった様だ。

ほなみを刺激しない様に、笑顔のまま聞いたが、今の彼女にはそれも火に油だった。