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らぶあど encore!
第3章 魔性の女達
「え、はい、そうですけど」


亮介はハイヒールを差し出した。


女は小さく頷いて受け取り優雅な仕草で華奢な足に靴を納める。


その流れに思わず見とれていたが、女は亮介に無遠慮な視線をまた向けた。


亮介は戸惑った。
多分、自分より年下の女で美人だが何か引っ掛かる。
自分は人を滅多に苦手だとか嫌いとか思わないのだが……



「西本さんは、何処にいらっしゃるの?」


「え?他のメンバーですか?」


亮介がちらっとメンバー達を振り返ると、女は祐樹を見付けた様だ。


足取り軽く走っていく。


「ち、ちょっと君!」


危なっかしいなと思っていたら案の定、メンバーの目の前でつまづいた。


――あちゃあ!バカ!


亮介が駆け寄ろうとした時、祐樹が女を抱き留めた。
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