この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
弟プレイ
第11章 蒼 eyes.2 姉の情事
 

後処理をしたティッシュの塊をゴミ箱に放り投げ、くたりと壁に寄りかかった。

必然的に姉貴と神谷の会話が聞こえてくる。


「この先は……まだ止めておこう」

「えっ?」


姉貴が驚くと同時に、俺も驚きに耳を傾ける。


「でも神谷先輩は……まだ」

「いいんだ。梓は初めてなんだろう? だから、これからを大切にしたいんだ。今日はつい…その、暴走しちゃったけど」

「先輩……」


ここまでしておいて退く、というのは。

神谷がどれだけ姉貴のことを本気で想っているのか語るには、十分の言葉だった。


「なんだよ……馬鹿は俺じゃん」


心配する必要なんて、最初から無かった。

神谷は俺なんかより、よっぽど――






その後は母さんが帰ってきて、どちらにせよ二人は、最後の一線を越えることもなく。

しばらくすると、神谷は帰っていった。


「……弟の俺は、さっさと諦めろってことか」


小さくなっていく神谷の背を見送りながら。

俺はいよいよを持って、この時が来てしまったことを自覚した。

 
/339ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ