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弟プレイ
第12章 蒼 eyes.3 それでも…
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「私……立花くんのことが好き。ずっと、好きだったの」
夕暮れ時の朱に近いオレンジ色に染まる、放課後の教室。
日直としての仕事を片付けていた時だった。
黒板消しを手にクリーナーを掛けている横から彼女が近づいてきたかと思うと、背後から抱きつかれていた。
「いきなり好きって言われても……」
正直、返答に困る。
しかも不意打ちで後ろから抱きつかれてるし。
好きな女なら喜んで受け入れたいところだが……彼女はそういう対象には見ていない。
よって、まずはその身体を引き剥がすことを先決に考えた。
「とりあえず、落ち着いて話をしよう?」
「私のこと……嫌い?」
さりげなく肩を掴んで離そうとしたのが、却ってあだになったらしい。
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