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弟プレイ
第19章 続編,姉弟から恋人へ
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どうしよう。
頭が真っ白で、何も出てこない。
――カチ、コチ。
時計の刻む音だけがやたらと耳につく。
「…………」
重い沈黙がリビングという室内を満たしていた。
テーブルで両親と向かい合い、ソファーに腰を落ち着かせたまま。
私と蒼、そしてテーブルを挟んで両親という四人は誰も口を開かなかった。
……というよりも、喋れる訳が無い。
あんな場面を見られてしまった後では。
「……どうして、お父さんとお母さんがここに?」
慌てて蒼から距離を取り、お母さんの元へと歩み寄る。
震える唇でなんとか話し掛けたが、私の声は緊張に掠れていた。
「様子を見に行ってみれば、お父さんの生活がなんだか危なっかしくて見ていられなくてね。
仕事もお休みしてるんだし……いっそのこと、こっちでゆっくり看病した方が良いんじゃないかと思ったの」
「あ……そ、そうなんだ。なるほどね」
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