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ネムリヒメ.
第6章  ホットミルク.







「脱いで……これ…」








ぇ…







彼の言葉によく見ると、渚くんが手をかけたのはアタシが羽織っているカーディガン


「ぇ…と」


「これ、聖のだろ」


「ぁ、うん」


「こんな他のオトコの服着たまま、オレのベッドに入んなよ…」


彼はそう言って両手でカーディガンの肩を外す


スルンと袖が抜けてベッドの上に抜け落ちた



呆気に取られて…いや拍子抜け!?


期待!? そんなのしてませんから!!



忙しく働く頭のなかとは真逆にきょとんと固まっているアタシ


そんなアタシを見て渚くんが鼻で笑う



「…もっと脱ぐなら、それはそれで構わないけど!?」


っー…!!!



まるで見透かしているような、余裕たっぷりの顔で意地悪な笑みを浮かべる彼



「っ…寝る!!」


アタシは赤くなる顔を隠すように彼のベッドに潜りこむと、鼻で笑う彼の声が聞こえる



ああ、もう!前言撤回!!

優しいとか心地いいとか、やっぱりさっきのなし!!




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