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ネムリヒメ.
第2章  目覚め.



しかし、涙で霞む瞳で彼を見つめながら首を横に振っていると、与えられていた快楽が急に途絶えた


「っ…」


イキそうなのにイケなくて、甘い疼きともどかしさに襲われる

切なくて荒い息のまま潤んだ瞳で彼を見上げた



「…抱かれたオトコを忘れるヤツはイカせないよ」



甘い声とは裏腹に、ニヤリと意地悪そうに口元を歪める表情も堪らなく色っぽい


そして楽しむように再び彼はアタシを煽りだす


「ぁ…んんん!!!」


…それから幾度となくのぼりつめそうになるが

その度に寸前で止められ、アタシのカラダはもう限界だった


「おねが…っ…も…許し…て」


鳴かされ続けて声は枯れ

溢れ出た蜜でシーツをグショグショに濡らしながら、腰がビクビクと揺れ続ける



彼はアタシの瞳から流れる涙を熱い舌でベロリと拭うと、クスリと喉を鳴らして唇を塞ぐ

荒く犯すように舌を絡められ、背中がゾクゾクする

唇の隙間から互いの吐息が漏れて、気を抜けばそれだけでのぼりつめてしまいそうだった



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