この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ネムリヒメ.
第23章 薔薇の刺、棘の鎖.
「も…ッ…苦し…っの…」
蝕まれ奪われる理性…
アタシの瞳はオトコの綺麗な顔に向いていた
アタシの視線を受けて、形のいい唇がニヤリと笑みを作る
「ん…なに…!?」
「んあっ、あぁ…ッ…!!」
耳たぶを甘噛みしながら囁かれ、頭のなかに響かされる濡れた音
秘部に沿わせた手は止まることなく、ゆっくりと上下に擦られ続ける
「…ほら、言ってごらんよ」
「ひっ…ッんあ、ッ…ぁあ───!!!」
…ビクンッ!!
悪戯に蕾を押し潰されて迎える何度目かもわからない絶頂…
甘く甲高い悲鳴が広い部屋にこだまする
「ふ…ッ…う、あ…あぁ…イッ…」
「ねぇ…」
「ッ…ちゃ、あぁあ!!」
…ビクン!!
「欲しいならお強請りしなさいって、渚たちに躾けられてないの!?」
「…ッ…ん、…い、やあぁ──!!」
…ビクン!!
腫れ上がった蕾の芯をグリグリと指先で捏ねられ、出された名前にカラダが大きく反応する
「可愛い口から涎垂らしてないでさ…ほら」
「ふ…ううっ、…ん」
「…その口でオレ名前を呼んでごらんよ」
「やぁっ…、やぁっ!!イッ…ひゃぁ、あ、…あぁ!!」
…ビクン!!
…ビクンッ!!
跳ねるカラダを押さえ付けられ、仰け反って剥き出しの喉元をオトコの舌が這う
「"郁(かおる)"…」
「ッ…ぅ……!!」
耳元に口づける甘い声
「ほら、千隼…、"郁"って、鳴いてごらん…」
オトコは背中のファスナーに手を掛けながら、そう囁いた