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初めての×××をあなたに
第3章 再会
あの日から、美月は同じ時刻に改札前に立っていた。

……今日も会えないのかな。いつも乗ってる電車とは限らないし、会える確率は低いよね。

そっと溜め息をついて、立ち去ろうとした時、

………あ!あの人!!

「あのっ!待って……っ!」

私は、その人の腕を掴んでしまった。

………やっぱりあの人だ!

いきなり腕を掴まれて、彼は戸惑っている。

私は慌てて手を離し、

「以前、転んだところを助けて頂いて……ハンカチを……あの時はありがとうございました」

とバッグからハンカチを取り出した。

「あぁ、あの時の」

彼は微笑んだ。
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