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あたしに全部見せなさいっ!
第11章 エピローグ

「まりね、原稿お疲れーい!」

 学校帰りのファミレスでポテトとドリンクバーを注文し、ジュースを持ってくるやいなや、詩織がかけ声をかけてコップをかかげる。
 あたしも自分のコップを持って、二人でカツンと。
 かんぱーい!
 まだ二人だけど、打ち上げの始まり始まりー。
 あとから柚留と、西木くんも来る。

「……ほんと、ギリギリだったよ」

 ついため息が洩れる。最後の二日はほとんど寝ないで描き上げて、〆切の日の夕方、どうにか印刷所の方に送ることができた。
 もう最後の日は学校休んでやろうかと思ったわ! 結局行ったけどっ!
 いつもなら、描き上がったら一番に詩織に見せて読んでもらうのに、今回はそれもできなくて。印刷所に送ってから、詩織にも原稿を渡した。
 読んでもらった感想を実はまだもらってなくて、内心ドキドキしていた。
 そのドキドキが詩織にも伝わったようで、詩織はコホンと一度咳払いし、学生鞄の中からあたしが渡した原稿を取り出してみせる。
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