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あたしに全部見せなさいっ!
第4章 男の子の体

 もちろん嘘だけどねっ。テスト勉強なんて、いつも一夜漬けだし。

「ちょっと待っててね」

 ドアを開け、柚留の背を軽く押して部屋に押し入れてから、また階段をかけおりてジュースとお菓子を持っていく。
 柚留は昔から、オレンジジュースが好きだった。でも果汁百パーセントは酸っぱくて苦手。冷蔵庫に缶のやつがあったから、それを二本手に取る。ちなみに果汁十パーセント。ただのオレンジ風味じゃん、とか言わないでっ。意外と美味しいから!
 あとはチョコレート。柚留はかなりの甘党で、チョコが大好き。口直し用におせんべいも持って、自分の部屋へと戻った。

「お待たせっ」

 ドアを開けると、柚留は部屋の真ん中にちょこんと正座していた。

「ってなんで正座!?」
「いや、まりねちゃんちに来るの、久しぶりだから……」
「かしこまりすぎだからっ! もう、普通に寝っ転がっててくれていいってばっ」
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