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あたしに全部見せなさいっ!
第4章 男の子の体

 体を隠すように縮こまって、あたしを窺う。

「し、下も?」
「うん、下も。ズボンもパンツも、全部」

 一番観察したい場所はあそこなんだから。当前と言わんばかりのあたしの言い草に、柚留はさらに顔を赤らめる。
 だけど、腕にプツプツと鳥肌がたち始めているのを見つけ、柚留に対する注文を少しだけ変えた。

「やっぱり寒い? 暖房つけたばっかだから。パーカーは、羽織ってもいいよ。でも前は締めないで」
「……わかった」

 柚留はいそいそと、パーカーを羽織直す。
 そしてもう一度あたしをちらりと見てから、紺いろのジーンズに手をかけた。
 前を外していっきに足元まで下ろした。
 柚留の下着は赤と青のチェック柄のトランクスで、パジャマと一緒でやっぱり可愛いめだなぁなんて思う。
 ズボンも畳んで脇に置き、青い靴下も一緒に脱いで隣に置いた。
 そしていよいよ……、下着に手をかける。
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