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第5章 三次元にも発情中!?

　あった机の横！　這うようにベッドを下りて、箱ごと引っ付かんで戻った。四、五枚取って指を拭いて、服も拭いて、シーツの上に飛び散ったものを拭いて、そのまま柚留のを……。

「あ……」

　拭こうとして止まる。萎んで小さくなった柚留の。さっきまでしこしこしてたのに、終わって高ぶった気持ちが落ち着いてきたら、急に恥ずかしくなった。
　てか、人にあとの処理してもらうの嫌だよね普通に。
　ティッシュ箱ごと柚留に突き出す。

「……ありがと」

　顔見れない。部屋暗くしてて良かった……。
　柚留が自分のもを拭いている間、あたしは目のやり場に困ってずっと下を向いていた。
　ふいに持っていたティッシュを取られる。柚留はそれも一緒に新しいティッシュで包んで、パーカーのポケットに入れた。

「す、捨てていいよ、ゴミ箱あれ」
「あ、うん」

　なんだろ、全部がぎこちない。どうしたらいいのかわからなかった。