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あたしに全部見せなさいっ!
第6章 二十四時間発情中!?

 翌日の日曜は、ずっと部屋にこもって原稿用紙とにらめっこしていた。昨日あれだけのことをして、けろりとした顔で柚留を呼べるわけない。スケッチブックに書いたり描いたりした絵や情報もあったけど、開く気にはなれなかった。
 おかげで漫画は進まない。
 結局一ページも描けずに、日曜は終わった。
 ーーそして憂鬱な月曜日が来てしまった。

「あ、まりねー、おはよーっ」

 教室に入るなり、詩織に声をかけられる。

「おはよー」
「漫画、どうよ? 進んでる?」
「ぼ、ぼちぼち?」

 自分の席に鞄を置いて座ると、詩織も席にやってきた。

「生々しい男は描けそうかい?」
「ぼ、ぼぼ、ぼちぼち?」

 生々しい男……。その言葉で思い出すのはやっぱり柚留のことで、あたしはつい詩織から視線を逸らしてしまう。
 本当は、柚留に協力してもらうこと、真っ先に詩織に話すつもりだった。
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