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Platonic Love
第2章 美人さんとジュラシックパーク



右目から流れる液体を手の甲で拭う。

けど液体は次から次へと流れてきて止まらなかった。

いい大人がTSUTAYAの前で何してんだよ。

バレたくなくてフードを深く被り俯いて、顔を見られないようにした。

止まれ止まれと何度も自分に命令しても、馬鹿になった目からは液体が溢れでて止まらない。

ついには鼻水まで出やがった。

すげーダセェ。

ズビビと鼻を啜り液体を止めようと顔を上げた時、知っている顔が見えて目が合った。

あ………さっきの美人さんだ。

目が合った瞬間顔から血の気が引いていくのを感じた。

こんなダセェ姿を見られるなんて、最悪だ。

豆腐の角に頭ぶつけて死にたい気持ちってまさに今この状況を言うんだろうな。

最悪だ。マジで最悪だ。良い事あるどころか最悪な事が起こっちまったよ。

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