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スケベ爺ゼウスの女の尻を追いかける旅
第7章 レートー
ゼウスが自分の従姉妹に当たる美しい女神レートーはティーターン神族の一員です。


そんな彼女を見そめ、口説き落として臥所を共にしたのは、ヘーラーがゼウスの妻となる前のことでした。



当時はテミスがゼウスの妃であり、どちらにしてもレートーが愛人という立場にあることに変わりはありませんでしたが、賢明で理解ある妻であったテミスは夫が次々と作る愛人や子供に何の迫害も加えず、寛容に受け入れていました。


そのままテミスが妃であり続けたならレトの身も安泰だったのですが、不運なことに彼女を愛人にした直後、ゼウスはヘーラーを正妻に定めてしまいました。



彼女は女神たちの中でもとりわけ高貴で誇り高く、また嫉妬深いことでも有名です。



この厄介な相手に、タイミング悪く身籠もっていたレートーは早々と目をつけられてしまいました。



さらにその胎内の子について告げられた

「レトの生む双子は神々の中でもとりわけ輝かしい者となろう」

「ゼウスにアレースよりも愛しい息子を生み与える女はただレートーのみであろう」




などという予言をヘーラーが耳にしたことが、レートーの悲運を倍増さることとなります。



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