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恋花火
第14章 My darling
苦しい


暑い……


もし、このまま死ぬのなら


タケルに遺言残さなきゃ


私の貯金箱に500円玉たーくさん入ってるから


それ大切に使ってねって


あとは……


最後に陸先輩に抱きしめられたい。


いっぱいギュッてしてもらって


キスの雨を降らせてよ


そして……


エッチしたい……


熱で沸いた頭でそんな事を考えていたら、陸先輩の夢を見た。


いいよって


じゃあしよっかって


笑ってる夢……


私、今回はガツガツSEXしないだなんて思っていたけど


本当はしたいの


だって好きならひとつになりたいと思うもん


たくさん触れたいって、触れてほしいって思うんだよ……


手を伸ばせば、夢の中の陸先輩は握り返してくれた。


はぁはぁと肩で息をする私を抱きしめて


キスをしてくれた。


あぁ……キスはしたいけど、風邪が移っちゃうよ……


でも気持ちいいな……


先輩の唇はいつもちょっと冷たくて


でも舌はあったかくて、優しくて美味しいの


……って、夢の中なのにリアル……


「え!?これ夢!?」

「なに寝ぼけてんの?」


夢じゃなーい!!


「ごめんなさいごめんなさい」

「や、平気。」

「私変な事言ってませんでした!?」

「全然?」


言いながらも陸先輩は笑ってる……


そして耳元で囁かれた。


「俺もしたいよ。でもお熱下がってからね。」


はい。


松下菜月 バカ代表


ここにあり。
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