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Complex
第3章 変化
何も言わずに綾瀬は後ろから友香の体を引き、すっぽりと包む。

「へぇ、これ今日だったんだ」

サッカーに全く興味がなくルールすらも知らない友香にとっては、テレビに映し出される試合がどういった意味を持つのかはわからない。
なのに綾瀬は真剣に選手の動きに反応している。

そうしながらもスルスルと、友香の体を綾瀬の手が這う。
左手は友香の浮力でいつもよりも上向いた胸を撫で、右手は友香の秘部へ伸びる。

「やっ、だめ…」

小さな拒絶の声も届かない。
だめと言いながらも、体は素直に綾瀬の巧みな指に反応している。
お湯の中でも、ぬるぬるとした感触を綾瀬の指ははっきりと感じていた。

「あ、惜しい…」

赤色のユニフォームを着た選手の蹴ったボールは、ゴールポストに弾かれ転がる。

「やっ、ああっ」

友香が一人綾瀬の腕の中で甘い声をあげても、綾瀬の手は休まらない。
サッカーに集中しているかのように、友香の喘ぎには無頓着にひたすら友香の体を弄ぶ。

「おねがいっ、もう…」

「しっ、今いいところなんだから。黙って」

そう言うと乳首をいじっていた左手が友香の口を塞ぐ。

「んんっ、んー」

正気ではいられない。
先週の優しさとは別人のように友香の体を弄ぶ男は、サッカーに気を取られている振りをしながらも戯れを楽しみ、ないがしろにされながらも喘ぎ声を抑えきれない友香にサディスティックな一面を見せる。

「やっ、ひゃっ、ああーーっ」

テレビから大きな歓声が響くのと同じ頃、友香は綾瀬に体を預けながら、今日一番の甘声をあげた。

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