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第3章 変化

「はぁ〜」

ため息しか出てこない。

昨夜、圭太は事が終わると一人でシャワーに行き、元気に喋っていたかと思うと、友香を置いて一人でベッドを占領して寝息を立てていた。

昔から、変わらない。

そこには甘い空気などなくて、圭太とのそれはますでスポーツをした後のよう。

柔らかい腕枕も、そっと髪を撫でてくれる暖かい手も。
何もない。


本当は今すぐにでも帰りたかったけれど。
一度眠りについた圭太は朝まで起きる様子がない。
さすがに一人でホテルの人に連絡をして帰ることもできず、結局友香はソファーで眠れぬ一夜を過ごした。


我慢していたお酒。
体が満足するまで休める睡眠。

たったの一夜で、この3週間の努力は崩れ落ちた。