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第3章 変化
水曜日になると、やはり綾瀬から食事に誘われた。
毎週休みの度に誘ってくれるということは、他に遊んでいる女の子はいないのかもしれない。
綾瀬も少しは想ってくれているかもしれない。

淡い期待が浮かぶ。

きちんとけじめをつけよう。
そう決意して友香は綾瀬の車に乗り込んだはずなのに。
やはり、一歩踏み込めない。

「今日は、ごめんなさい」

夜の誘いは断った。

「いいよ、別にそういうことしなくても、朝まで一緒にいよう?」

どうやって断ろう、勢いで気持ちを伝えてしまおうか。
そう思っていたけれど、本当にいいタイミングで生理がきた。
それを伝えると、綾瀬はなんてことはないように言ってくれる。

そこで、残念がってしまわないのが綾瀬だ。
それだけじゃない、友香と一緒にいたいと言ってくれるようで、心が休まる。

でも、やはり一緒にいると触りたくなる。
くっつきたくなる。
あの腕に抱かれたくなる。

あと少し勇気が持てたなら伝えられるのに。
それができない。

友香は食事だけして、体調が優れない、と自宅に送ってもらった。
体調が優れないのは本当だ。
お腹が痛い。
腰も重い。
肩や胸はいつもよりも張っている。

例え悪い結果になるとしても、進まなくては。
そうしなければ何も変わらない。
わかってはいるのに、やっぱりうまくいかない。
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