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純の恋人
第7章 真実の破片
 
「宮城さんと……田中さんは何者なんですか?」

「昌哉は、純を慕ってメンバーに入った後輩だ。マスカレードでは、MIYAと名乗っていた」

「じゃあ、田中さんは?」

「翔が、純を歌の道に引き込んだ張本人だよ。同級生でカラオケに行ったら歌が上手かったから何だかんだで組んだ、って聞いたな。マスカレードでは、KANATAと名乗っていたよ」

 KANATAとは、二人いる女性の内の一人、金髪の人だ。私が聞き返そうと思えば、疑問を察したのか、先に松永さんが口を開く。

「あれ、女性に見えるけど、男なんだよ。女装したら面白いんじゃないかと思ってさせたんだけど、案外皆気付かなくて。二人組の女性がメインで人気になったから、そのまま女で突き通す事にしたんだ」

「まさか、そんな……じゃあ、私があのピンクの髪の、アンジュなんですか?」

「そう。信じられないかもしれないけど、僕が今回の選挙に向けて活動休止するまで、純はアーティストだったんだ」

 そんな話、はいそうですかと信じられるものではない。けれど松永さんの話に頷く姉を見れば、信じるしかない。姉が私に嘘を付く理由なんてないんだから。
 
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