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純の恋人
第2章 三人の男
 
 胸を撫で下ろす松永さんに、私は少し引っかかりを覚える。私は、姉の名前が「真子」だと話した覚えがない。つまり松永さんは、元から姉を知っているのだろう。松永さんが、よく知らない人を呼び捨てにするようなタイプだとは思えないから、それなりに交流があるとも考えられる。

 昨日、イドさんが言っていた『オススメは一人目の彼氏』という言葉をふと思い出す。イドさんが指しているのは、必ず初めに見舞いに来る松永さんだ。姉と知り合いなら、家族ぐるみの付き合いだったのかもしれない。だとすれば、イドさんの見解も間違ってはいないのかも。

「でも、なんでも真子頼りにしちゃ駄目だぞ? 今は家電は便利だから、自分でも掃除や洗濯は出来るだろう。料理だって、インスタントじゃ栄養は取れないし――」

 けれど細かい事を延々と説教する松永さんは、恋人、という雰囲気ではない。

「なんだか松永さん、お兄ちゃんみたい」

 私に兄はいないけれど、いればこんな感じだろうか。そう思ったら、ついそのまま話してしまった。でも、彼は恋人として接している。男性扱いしなかったのは、失礼だったかもしれない。
 
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